SFファンタジー冒険譚
物理と知識で魔法世界を再定義!―拾った助手は2000年前の知識の管理者(旦那様)でした。追放された没落天才令嬢の私は最強の娘たちと「世界」を再構築!
聴く
OST 01–10 の主題歌を、ここで聴けます。全曲は note にあります。自動再生はしません。
オリジナルサウンドトラック 音楽の一覧
世界のバグも、恋のノイズも、全部まとめてリペアよ。
没落貴族の天才人形師エリアーナ(エリー)は、祖父の地下遺構で2000年の眠りから覚めた青年リュウガを発見する。
彼の正体は、失われた旧文明の全知識を持つ「生けるデータベース」。魔法の正体がナノマシンだと知ったエリーは、リュウガの知識と自身の技術を融合させ、11人の戦闘メイド「シスターズ」を完成させる。
だが、時を同じくして、世界の管理システムは崩壊を始めており、次元震が各地を消し去ろうとしていた。
王国の陰謀、帝国の侵攻、2000年前の真実。エリーは騒がしい娘たちと不器用な旦那様を連れ、壊れた世界を「ハンダ付け」で直す旅に出る。魔法を物理で再定義し、完璧な論理を不完全な愛で上書きする——世界一うるさい家族の、世界一壮大な修理記録。

第1編「世界」——2000年後の地球と、壊れた箱庭
世界観設定
西暦2125年、人類は地球環境の制御を目的として、大気中に自律型ナノマシン群「Type-Gaia」を散布した。だが同時期に運用されていた時空間安定装置「次元の錨(ディメンション・アンカー)」が暴走事故を起こし、世界規模の時空災害「次元震」が発生。文明は一夜にして崩壊した。この出来事は後世「大絶滅(カタストロフ)」と呼ばれる。
大絶滅の混乱の中、一人の青年が冷凍睡眠装置に封じられた。旧文明の全知識を記憶した「生けるデータベース」——リュウガ・アスカである。散布されたナノマシンは変異を重ね、生き残った人類は遺伝子レベルで適応し、体内にナノマシン制御器官を持つ「新人類」へと変化した。科学の記憶は失われ、ナノマシンの集団挙動は「魔法」として、高密度結晶は「魔性石」として信仰の対象となった。
主な勢力は3つ。極東統一王国(アステリア)、旧日本列島から朝鮮半島・旧中国北部の武力国家ガレリア帝国、そして西方のカオスゾーンの彼方に眠るもう一つの文明。ナノマシンの暴走により物理法則が崩壊した死の領域——水晶の森、銀色のゼリー状の海、雪が上に降る氷原——が人類の生存圏を分断し続けてきた。
詳しくはこちら
第2編「魔法」——ナノマシンと魔法の統一理論
魔法の正体
この世界で「魔法」と呼ばれている現象の正体は、大気中に充満する自律型環境制御ナノマシン群「Type-Gaia」の集団挙動である。詠唱は精密な音波信号、魔力回路はナノマシンへの無線給電、魔法陣は座標指定のインターフェース。リュウガは旧人類であり魔力回路を持たないが、開発者権限コードをDNAレベルで保有している。戦場において彼は「最強の兵士」ではなく「最強のハッカー」なのだ。
詳しくはこちら
SF、ファンタジー、家族ラブコメ。相反する要素の融合。
作品オススメポイント
世界観のギャップ
中世風の剣と魔法の世界だが、実は2000年後の地球。魔法の正体はナノマシンというSF社会。
主人公ペア
2000年前の全知識を持つ論理的な最強管理者リュウガと、天才だけどポンコツな没落令嬢の修理屋エリー。
11人のAI戦闘メイド
軍隊並みの力を持つ娘たち。物理と知識で無双しつつ、家族の絆を深める過程が物語の核。
本作のコアテーマは「完璧な論理」を「不完全な愛」でハンダ付けすること。2000年前に完璧な論理で作られた世界は、その完璧さゆえに壊れた。システムの部品として生まれたリュウガが、エリーという一人の修理屋の愛に触れ、ただの「不器用な家族」になっていく過程で、壊れた世界もまた不完全な愛(バグ)の力で修復され動き続ける。
詳しくはこちら
地下工房から、世界を繋ぐ船『アーク』へ。
エリーの旅の軌跡
- 地下工房とガラクタの4輪バギー——始まりの場所
- 第2章 セーラの廃城を自律防衛要塞へ修理
- 第3章 アステリアとガレリアの極東救済協定
- 北の塔 ピッコが眠るサンクチュアリ
- 第4章 カオスゾーン横断とバイコヌールの遺構
- 第5章 感情を排した論理の理想郷・クロノス帝国
- 第6章 死海文書、アディスアベバ、オリジン・サーバー
- 第7章 万里の長城を「歓迎の門」へ直して帰る
逃亡の船として始まった「アーク」の旅は、極東から西欧、そしてアフリカまでを巡り、世界中に点在する人々を繋ぐ通信ハブの糸となった。「Emotion = Error(感情=エラー)」という冷徹なリセット・プロトコルを、エリーは泥臭いハンダ付けによって「Emotion = Feature(感情=仕様)」へと書き換える。
詳しくはこちら資料の一覧は 物理と知識で魔法世界を再定義!(物理令嬢)マガジンにまとめています。
この修理紀行の手前に、『竜の姫と絆のユニゾン』があります。始まりの記録は『クロニクル・ゼロ』です。
シスターズ
エリーが設計・建造した11体の戦闘メイド。金髪碧眼、身長168cm。エリーを「母様」、リュウガを「マスター」と呼ぶ。末っ子セフィラだけは別系統の特務機。
旅の同行者
詳細は note のキャラクター紹介にあります。
シェアワールド
カオスゾーン世界線に連なる一篇です。
A.D. 4300。魔法世界を物理学的に再構築する修理紀行。 ナノマシンが濃く残留した地域がカオスゾーンとして固定される。荒ぶる物理法則を人間が自力で御し、世界の真理へ肉薄していく、情熱と意志の歴史。
世界観を見る